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牛乳で身長は伸びるのか?牛乳では背が伸びないのか?

  

牛乳で身長が伸びるのか

 

牛乳を飲んで背が伸びるといわれているのはなぜでしょう?「牛乳では背が伸びない」という説もありますが、真偽を調べてみました。

 

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牛乳では背が伸びないのか?

 

3年にわたる実験の結果、飲んだグループと飲まないグループでは、身長に約3pの差が出たという実験があります。

 

「飲んだ」というのは、牛乳1日当たり500ml以上を小学校4年生から中学校1年生まで飲んだグループです。1日当たり500未満飲んだグループとの伸びは平均約3pの違いが出ました。

 

これだけ見ると、確かに牛乳は「背を伸ばす」と言ってもよさそうです。

 

ですが、成長には環境、食物などさまざまな因子が影響すると考えられているため、これだけで「牛乳は背を伸ばす」と断言することはできないのです。

 

身長の伸びは、同じ子が牛乳を飲んだ場合と飲まない場合を比べることができません。

 

そのため、牛乳に限らず「これを食べたら背が伸びる」と断言することは、どの食物でも、どの栄養素でもいうことはできません。

 

この実験結果は、「牛乳を飲んだ方が身長が伸びる可能性が高い」という結果にすぎません。牛乳には成長に良いといわれる栄養素が含まれています。

 

この伸び率を「偶然」と片付けてしまうには、ちょっともったいないくらいの栄養が牛乳には含まれているのです。

 

牛乳に含まれる、成長に役立つ栄養素

 

牛乳には次のような栄養素が含まれています。

 

〇カルシウム
〇マグネシウム
〇亜鉛
〇タンパク質

 

これらは、成長ホルモンの分泌を助けたり、骨や筋肉のもとになる栄養素です。

 

日本人が全体的に牛乳を飲み始めたのは、第二次世界大戦後だといわれています。その働きのおかげか、日本人の体格は現在に至るまで右肩上がりで良くなっています。

 

牛乳は消化しやすく、成長ホルモンを助ける働きのある成分も含まれています。ろくに食べるものもなかった戦後、日本人の成長に大きな役割を果たしてくれた功績は疑いようがありません。

 

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牛乳を飲みすぎると太るって本当?

 

牛乳を飲みすぎると太るのでしょうか?その答えは、「生活習慣による」です。

 

前述の実験に応じてくれた子どもたちの肥満率は、牛乳をたくさん飲んだ子どもと、たくさん飲まなかった子どもでははっきりとした差がありませんでした。

 

飲んでも飲まなくても、太る太らないとは関係がなかったということです。

 

牛乳を飲んで太ってしまう子どもはいます。そして、その子どもは例外なく「運動をしない」という共通項があるそうです。

 

運動しない子どもが牛乳を毎日500ml以上飲み続けた場合、高コレステロール血症の傾向がみられることがあるということです。

 

牛乳に含まれている脂肪分が高コレステロール血症の原因だといわれますが、成長期の子どもたちにとってコレステロールは大変重要な栄養です。

 

ところが、運動をしない子どもだと、過剰なコレステロールが消費されずに蓄積してしまい、かえって肥満になってしまうという可能性もあることが示唆されています。

 

もちろん、これは牛乳だけのせいではありません。牛乳のほかにどんな食べ物を食べているかは、この実験では見られていないためです。

 

普通に運動をしている子には、牛乳は肥満のもとにはならず、成長期の子どもにとって必要な栄養源だと考えられています。

 

牛乳だけでは背が伸びないのはなぜ?

 

身長の伸びる要素には次のようなものがかかわってくるからです。

 

  • どのくらい第二次性徴が進んでいるか(大きく個人差があるため、中学1年生、中学3年生という年齢のくくりだけでは身長の伸びは決められません)
  • 成長ホルモンの分泌度
  • 食事の栄養バランス
  • 体脂肪量
  • 親の体格などの遺伝的要素
  • 内分泌物質の分泌度

 

牛乳は、このうちの「食事の栄養バランス」という一つの要素にすぎません。

 

成長ホルモンの分泌度が、この中では一番重要だと考えられています。

 

成長ホルモンの分泌を助けるのは?

 

成長ホルモンの分泌を助けるのは、運動、睡眠、栄養だといわれています。

 

運動とは、適度な運動を行う習慣があることです。運動をすると、骨の両端にある骨端線が刺激されます。

 

骨端線が刺激されると軟骨組織がつくられ、骨が「伸びる」という状態になります。

 

睡眠は、成長ホルモンの分泌を促す重要な要素です。どのくらい長く寝ているかではなく、どのくらい深く寝ているかが重要です。

 

寝ている時に明かりがついている状態や音がしている状態は、たとえ寝ていても脳が常に刺激され、深い眠りに入っていくことがしづらくなります。

 

成長ホルモンを分泌するための栄養がきちんと取れているかどうかも重要な要素になります。

 

牛乳に含まれている栄養素は成長ホルモンの分泌のために良いといわれているものばかりですが、牛乳だけでは足りません。

 

ビタミンやミネラル、三大栄養素と言われるタンパク質、脂質、炭水化物をバランスよく摂っていくことに意味があります。

 

「牛乳が良い」と、牛乳ばかり飲んであとの栄養、睡眠、運動は気を使わない…というのは、伸びるものも伸びなくなってしまいます。

 

身長はあくまで環境によって伸びるもの。お子さんの身長を伸ばしたいと思ったら、睡眠・栄養・運動の環境を整えることも大事にしてみてください。

 

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いつまでに伸び始めなかったらダメなの?

 

小学校の時に小さくても、中学でぐんぐん伸びた、高校でぐんぐん伸びたという話はいろいろなところで聞いたことがあると思います。

 

身長が急に伸びる時期を成長期と呼ぶことが多いようですが、身長は急に伸びなくても毎年少しずつ伸びています。

 

身長が1年に4p以下しか伸びない、という年が2年以上続くと低身長が疑われます。

 

小柄なお子さんでも、小柄なりに1年に4p以上伸びていれば、通常の発達と考えて大丈夫です。

 

発達曲線を大きく下回ったり、身長だけではなく体重も増えない、などのときに発達不良が疑われます。

 

内分泌系の病気の可能性も出てきてしまうため、医師による診察が必要になってきます。

 

「いつまでに伸びるか」ではなく、「毎年ちゃんと伸びているか」に注目してください。1年に5pほどでも、毎年伸びていればある日いきなり第二次性徴は始まります。

 

ぐっと伸び始めてから男子で20p、女子で15pほどしか伸びないといわれていることも考えると、第二次性徴は遅い方が最終的な身長は高いということが出来そうです。

 

焦らず、毎年のお子さんの成長をチェックしてみてください。低身長が疑われる場合は、学校保健医から話があると思います。

 

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