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成長ホルモン注射の効果と副作用【気になる費用は?】

  

成長ホルモン注射を打った子

 

成長ホルモンの注射は「高い!」というイメージがあります。

 

どのくらいの効果があるのか、副作用はどんなものがあるのか、費用はどのくらいか、まとめました。

 

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成長ホルモンは誰でも打てる?

 

成長ホルモンの注射は誰でも打てるわけではありません。

 

成長ホルモンには副作用が報告されています。

 

病気になってしまう可能性が報告されているので、「ちょっと背が低いから伸ばしたくて」という理由では成長ホルモン治療は受けることができません。

 

条件があります。これをクリアしていることが必要です。

 

成長ホルモン治療を受けられる条件

 

  • 低身長症と診断されること(身長が-2.0SDよりも低い、あるいは急に身長が止まってしまった場合など)
  • 「骨端線」がまだあること
  • 成長ホルモン負荷試験の結果、成長ホルモンの分泌不全と認められること

 

骨端線とは、骨の両端にある境界のことです。そこから軟骨組織が作り出されることによって成長は行われます。

 

骨端線が閉じてしまうと、成長ホルモンを投与しても身長が伸びる可能性は非常に低くなります。

 

成長ホルモン負荷試験とは、成長ホルモンがどのくらい出ているのかを判断する試験です。

 

成長ホルモンは1日のうちに分泌のばらつきがあり、また日によっても違いがあります。

 

そのため、ただ成長ホルモン量を測るだけの検査だと、計測する時間帯によって、同じお子さんなのに「成長ホルモンが正常に分泌されている」「成長ホルモンが分泌不全である」と異なった診断となる可能性があります。

 

このため、負荷をかけたときに成長ホルモンの分泌があるかどうかによって成長ホルモンを分泌する能力があるかどうかを調べます。

 

これが成長ホルモン負荷試験です。

 

平均よりもかなり身長が低く、骨端線がまだある場合でも成長ホルモン負荷試験の結果「成長ホルモンを分泌できる能力がある」と診断された場合には、病院で成長ホルモン治療を受けることはできません。

 

成長ホルモンの分泌についても、経過観察が必要なので病院での定期検査は引き続き行われます。

 

成長ホルモンの副作用は?

 

成長ホルモンの副作用には次のようなものがあります。

 

病気というほどではないが、起こりやすいもの

 

  • 発疹
  • 頭痛
  • 吐き気、胸やけなどの胃腸障害
  • 視力低下

 

病気に結びつくもの

 

  • 痙攣
  • 糖尿病
  • 甲状腺機能亢進症
  • ネフローゼ症候群

 

糖尿病は膵臓から分泌されるホルモン、インスリンの機能不全によって体内の血糖値を制御できなくなってしまう病気です。

 

一度かかったら完治は困難とされています。

 

甲状腺機能亢進症とは、ホルモン異常により、鬱になったり発熱しやすくなったり抜け毛などの症状が出てくる病気です。

 

ネフローゼ症候群は腎臓のろ過機能が正常に動作しなくなる病気のことです。

 

腎臓でタンパク質をこしとる働きが不足するため、タンパク質が排泄されてしまって血液中のたんぱく質が少なくなります。

 

ステロイド治療が行われます。難病指定になっています。

 

このような副作用の恐れがあるため、成長ホルモン治療は医師の管理下で行うことが必要とされます。

 

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成長ホルモン治療の費用

 

成長ホルモンの注射は、体重によって変わりますが1r約1万円が大体の相場と言われています(6000円程度という説もあります)。

 

公的医療保険(健康保険)の負担分でこの約3割になります。

 

成長ホルモン治療は注射によって行われますが、自分や保護者による注射治療を続けます。

 

お子さんの体重によりますが、簡単な試算方法としては

 

体重×0.6×0.3(健康保険による3割負担)

 

が基本料金となります。

 

これだと年間70万〜150万(体重によって変動します)がかかるため、かなりの高額医療になります。

 

多くの自治体で自治体固有の助成制度が設けられていますが、必要とされる症候群や病気の種類によって受けられる助成制度が違います。

 

お住いの地域の保健所か、かかっている病院のソーシャルワーカーに詳細はお尋ねください。

 

なお、自己判断でどうしても成長ホルモンを使いたい、という場合に応じてくれるクリニック等もあるようですが、その場合はすべて自費診療となります。

 

成長ホルモン製剤の種類

 

現在4種類のホルモン製剤がありますが、症状によって使えるものが違います。

 

なお、「成人の成長ホルモン機能不全」には身長を伸ばす効果はありません。

 

ジェノトロピン

 

使えるもの
  • ・ターナー症候群
  • ・プラダ―ウィリー症候群における低身長
  • ・慢性腎不全における低身長
  • ・成人の成長ホルモン機能不全

 

ノルディトロピン

 

使えるもの
  • ターナー症候群
  • 軟骨無形性症における低身長
  • 成人の成長ホルモン機能不全

 

ヒューマトロープ

 

使えるもの
  • ターナー症候群
  • 軟骨無形性症における低身長
  • 成人の成長ホルモン機能不全

 

グロウジェクト

 

使えるもの
  • ターナー症候群

 

成長ホルモン製剤は糖尿病の傾向があるお子さん(もちろん糖尿病もNGです)、悪性腫瘍のあるお子さんには使用することができません。

 

副作用もありますので、きちんと医師の管理下でつかうようにしましょう。

 

小さいお子さんが成長ホルモンを使い始めるときは、成長ホルモン治療は思春期終了までの長期治療となる(だいたい17歳前後で終了することが多いようです)ことを踏まえてきちんと医師と開始時期と費用を相談することが必要です。

 

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