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食物アレルギーは低身長の原因になる?食事制限をする場合の注意点!

  

食物アレルギーと低身長は関係があるのでしょうか。

 

また、アレルギーで食事制限をしている場合は、何に気をつければよいのでしょうか。

 

食物アレルギーの子ども

 

食事アレルギーと低身長は関係があるか?

 

関係は考えにくいです。

 

食事アレルギーがあって、その食物から得られるはずの栄養素を他のもので補っていない場合は、低身長の原因になることがあります。

 

単純に食物アレルギーが低身長と結びつくことはありません。

 

食事アレルギーを持っているお子さんは、特定の食品を食べることができません。

 

そのため、除去食のような特別食を必要とする場合があります。

 

食事アレルギーと低身長が取りざたされるのは、これによって骨や筋肉を作っていくタンパク質やカルシウムなどの栄養が不足する可能性があるから、という説が主流です。

 

卵がだめなら、卵以外のものでタンパク質をとればよいのです。肉がだめでも、肉以外にもタンパク質やビタミン、脂肪が摂れる食材はあります。

 

そのような工夫も受け付けないほどの多重食物アレルギーや「○○しか食べられない」という重いアレルギーの方は大変かもしれません。

 

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食事制限をしている人はどうしたらいい?

 

医師の指導の下、食事制限をしている人は、代替食品の指導も受けているかと思います。

 

代替食品は、食べられないものの代わりに食べられるものの中からその栄養素を補うものですので、きちんと指導を守ってください。

 

自己判断で食事制限をしている人はちょっと危険があります。

 

大体においてタンパク質系のものにアレルギーを発症する人が多いので、タンパク質を他のもので摂ることを考えないと体の正常な発育に支障が出てしまうかもしれません。

 

タンパク質は体の中で分解されてアミノ酸になります。アミノ酸の中には、体の中で合成できるアミノ酸と、食事で摂るしかないアミノ酸があるのです。

 

食事で摂るしかないアミノ酸が「食事制限」により省かれてしまうとなると、体を構成するときに問題が起きる可能性があります。

 

どんなにたくさんのアミノ酸をとったとしても、アミノ酸は一番少ない種類のものの分しか働きません。

 

たとえば、Aというアミノ酸を100、Bというアミノ酸を100取ったとしてもCというアミノ酸が15しか取れていなかったら、Aの残り85とBの残り85は使われないまま捨てられます。

 

過不足なくアミノ酸が働けるようになるために、何を除去しているのか、その栄養素はきちんと補えているのかをちゃんとチェックしてください。

 

低身長の目安は?

 

小学校の学齢期において、1年間の身長の伸びが4p以下の状態が2年間続いたら低身長である可能性がある、と言われています。

 

100人の子どもがいたら、20人〜30人は低身長症だとも言われています。

 

低身長症とは、小学校年代に置いて1年に4p以下の成長が2年間続いた場合に考えられる症状です。

 

このうち、何らかの治療が有効である低身長症はわずか5%です。

 

つまり100人の子どもがいたら、そのうち25人は低身長症。そして、そのうち治療して低身長が治る子どもは1人〜2人という計算になります。

 

低身長症は、遺伝的な要因があるという場合と、環境に原因があるという場合があります。

 

食物アレルギーの場合は、「環境」のほうに当てはまります。食事は大切です。

 

ですが、アレルギーがあるものは仕方がありません。除去食をしつつ、体が丈夫になるのを待ちましょう。

 

身長が伸び始める時期までに、どのくらい栄養素を体の中に貯めておけるかが、成長期の身長の伸びに関係するといわれています。

 

貯めておくというのは多少比ゆ的な意味合いで、実際にどこかに貯蔵しているという意味ではありません。

 

まんべんなく栄養素をきちんととっていると、細胞や骨などの組成に影響してきます。

 

それが成長期に一気に身体を作り始めるので、「貯めておく」という言い方もすることがあるようです。

 

食事制限しなければいけない場合はどうする?

 

食事制限や除去食をしなければならない場合は、そのために使える代替食品を医師と相談する必要があります。

 

小さな子の食物アレルギーは体が大きくなるにしたがって軽くなることがほとんどですので、定期的に通院して様子を見つつ除去食等を行ってください。

 

自己判断で除去することはとても危険です。

 

今、アレルギーを心配するあまり、小さいうちは食物アレルギーを起こす可能性のあるもの(アレルゲンとなりうるもの)をすべて抜いてしまうという自己療法もあるようですが、これは避けていただきたいことです。

 

食物アレルギーを起こす可能性がある食品を全部抜いてしまうと、明らかにタンパク質が不足します。

 

タンパク質が不足することは、成長期のお子さんにとってたいへん有害です。

 

自己判断で除去することはせず、きちんと医師の指導を受けることをおすすめします。

 

医師の指導の下、きちんとアレルギー対策を行っていかないと、アレルギー症状が重くなり長期化することがあります。

 

実は、アレルギーが長期化することに一つ低身長のリスクが増えてしまうことがあるのです。それが、ステロイドの使用です。

 

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治療のためのステロイドが低身長に?

 

食物アレルギーとアトピー性皮膚炎、小児喘息はたいへん深い関係にあります。

 

アトピー性皮膚炎の場合の塗るタイプのステロイドに関しては、まだ見解が出されていません。

 

ですが、小児喘息で使う吸入ステロイド薬(ICS)には成長抑制の副作用があることがわかっているのです。

 

正しく使えば、吸入ステロイド薬(ICS)は命に係わる小児喘息の危険を和らげてくれます。

 

ですが、どうしてもこちらのステロイド薬には成長抑制の副作用があり、長期的な連用は症状が改善次第やめたほうがいい、という見方がされています。

 

使ってよいのは、週に1度以上の喘鳴発作を起こす中等度以上のお子さんのみです。

 

中等度程度であった場合、小さくてまだ体重が軽いお子さんについては副作用のリスクを考えて投与をやめることもあるようです。

 

アレルギーの自己診断がなぜ危険かというと、アレルギーの適切な治療がされない場合、食物アレルギーは小児喘息やアトピー性皮膚炎に移行する可能性が高いからなのです。

 

俗にアレルギーマーチと言いますが、食物アレルギー→アトピー性皮膚炎→小児喘息の順に移っていくことが多いのです。

 

食物アレルギーの段階で適切な治療を受け、丈夫な体を作っていくことにより、抵抗力も増して年齢とともに症状が薄くなっていくことは、よくあることです。

 

小さな段階で適切に治療を受け、吸入ステロイド薬(ICS)の使用による成長抑制の副作用を受けないように気を付けたいものです。

 

健康食品は効果がある?

 

効果はあるかもしれませんが、リスクも考えられます。足りない栄養を補うという観点では、重複しているアレルギーの場合には有効だと思います。

 

リスクとは、その健康食品そのものがアレルギーを悪化させてしまう可能性もあるということです。

 

サプリメント等の健康食品については、必ず医師の判断を仰いでください。サプリメントや健康食品はものによっては原材料が精査されていないものもあります。輸入物は特にお気を付けください。

 

また、親が良かれと思って選んだものが、栄養学的に見ると不要なものであったり、かえって害になったりすることもあります。

 

食物アレルギーの場合は特に、何が引き金になるかわかりません。

 

栄養補助のためになにか健康食品をお考えの場合は、必ず医師にご確認することをおすすめします。

 

参照サイト:日本小児アレルギー学会
http://www.jspaci.jp/modules/membership/index.php?page=article&storyid=69

 

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