MENU

赤ちゃんの低身長は完全母乳にこだわったから?

  

3ヶ月健診、7ヶ月健診など、たくさんある健康診断の機会に「成長曲線を下回っています」と言われると気になるお母さんが多いようです。

 

完全母乳だと栄養不足になる場合もあるといわれていますが、本当でしょうか?

 

母乳を飲む赤ちゃん

 

発育曲線は「母乳育児専用」を見て!

 

母子手帳に載っている発育曲線(成長曲線、発達曲線とも)は、人工乳の場合を想定している発育曲線であることはご存知でしたか?

 

そのため、完全母乳栄養児は母子手帳に載っている発育曲線に照らし合わせてみると「標準以下」「母乳不足」と言われることがあります。

 

完全母乳栄養児のほうが人工乳の子に比べると全般的に小柄で、最初は背の伸びが悪いことも多いからです。

 

そのため、赤ちゃん健診で「発育曲線を下回っているから」と人工乳を勧められたときはちょっとお待ちください。

 

人工乳栄養の赤ちゃんと、完全母乳栄養の赤ちゃんでは、身長の伸びにだいたい10%近い差が出ることがわかっています。

 

「身長の伸びが悪いかも…」という完全母乳栄養の赤ちゃんがいたら、まず母乳育児専用の発育曲線に赤ちゃんの発育を当てはめてみてください。

 

母乳栄養は決して悪いことではなく、それどころか小児の肥満や生活習慣病の増加を防ぐとして大変有効であるという研究もあります。

 

ただ、母乳育児専用の発育曲線でも下回るときは、これは注意が必要です。母乳育児専用の発育曲線を下回った時は、ちょっと考えてみる必要があるかもしれません。

 

「これはまずいかも」の目安はある?

 

発達曲線は若干下回っていても、下回っているまま伸びが推移していれば問題はないことが多いといわれています。

 

世の中の人間の半分は平均身長よりも低い計算になるので、みんながみんな発育曲線よりも上にいるわけではないからです。

 

ですが、極端にある時期から伸びが悪くなったり、一時的に伸びが止まってしまうことがあれば、原因と対策を考えなければなりません。

 

赤ちゃん期の身長は、親が高身長だから大きいとか、親の身長が低いから小さいとかいうことはあまり関係ありません。

 

この時期の身長は、いわば、この後伸びるための基盤づくりです。

 

伸びるための基盤づくりをきちんと行っておかないとそのあと伸びるための発達に支障が出てくる可能性もあります。

 

赤ちゃんが伸びなくなる原因とは?

 

日光不足、栄養不足、睡眠不足が主な原因と言われています。

 

発達曲線よりも下回り、なおかつ推移していない場合(身長の伸びが止まってしまっている状態)は、すぐに医師に相談しましょう。

 

日光不足

 

日光を浴びないと、体の中でビタミンDが作れません。ビタミンDは骨の成長に欠かすことのできない栄養素ですが、食事からとれる量は本当に少ない栄養素でもあります。

 

完全な天日干しをされた干しシイタケくらいからしか摂取することはできません。

 

日光を浴びることによって、体の中でビタミンDは合成できます。逆に、浴びていないと骨の発達に異常が生まれる「くる病」などの原因にもなります。

 

発達段階でくる病になってしまうと、骨が正常に発育しませんので注意が必要です。

 

紫外線の害なども言われてはいますが、赤ちゃんはやはり適度に太陽の光を当てるようにしましょう。

 

栄養不足

 

完全母乳育児をしていらっしゃるお母さんの心配が特に多い項目です。

 

乳幼児期の栄養不足は確かにそのまま発育に直結する場合もあります。

 

特に脳や神経などはこの時期に一番大きく発達するため、母乳育児をするのならお母さん自身が摂る栄養に気を付けることが何より肝心です。

 

いくら飲ませても欲しがる、寝つきが悪い、眠りが浅くて授乳と授乳の間があまり空かないなどのサインが赤ちゃんから出たら、母乳が出ていない証拠です。

 

その時は完全母乳にこだわらず、人工乳を足すことをおすすめします。

 

お母さんのストレスや栄養不足、水分不足や睡眠不足によっても母乳の出が足りなくなることはあります。

 

少し疲れているのかもしれません。人工乳の助けを借りながら、少しゆっくり休んで体力の回復に努めましょう。

 

睡眠不足

 

背を伸ばすために働いているのは、成長ホルモンです。成長ホルモンは睡眠中に分泌されるホルモンと言われています。

 

そして、明かりがある状態よりも真っ暗な光のない状態のほうが成長ホルモンの分泌は良くなるといわれています。

 

赤ちゃんが寝ている部屋に、深夜までこうこうと明かりがついていたりしませんか?

 

また、家族の生活リズムのせいで、一番成長ホルモンが分泌するといわれる22時から明け方2時くらいの間までに赤ちゃんを起こしてしまっていませんか?

 

生活を見直すことで身長の伸びは順調になることがあります。これらのことを見直して、さらにまだ発育曲線の正常範囲に入れないようなら、是非医師に相談してください。

 

医師に相談したからと言って、すぐに治療が始まる性質のものではありません。

 

また、その時期に低身長であるということが判明するものでもありません。ですが、病気が隠れている可能性は見逃してしまうと大変なことになります。

 

心配だったら医師に指導を受けるということを頭に置いて、心穏やかに赤ちゃんを育ててください。