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親の身長が低いと子どもの身長も低くなる?

  

 

親子の身長

 

親の身長が低いと子どもの身長が低くなるということはありません。

 

逆に、親の身長が高くても子どもの身長が低くなることがあります。身長と遺伝の関係についてまとめました。

 

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「親の身長から子どもの身長が推測できる」は大嘘?

 

両親の身長がわかれば、子どもの身長が推測できる計算式があります。

 

男子=(お父さんの身長+お母さんの身長+13) ÷2+2
女子=(お父さんの身長+お母さんの身長−13) ÷2+2

 

この計算式は1952年にアメリカの小児科医が発表したものです。

 

今から60年以上も昔の計算式ですし、アメリカ人と日本人の体質も違うのであまりあてにはならないのです。

 

しかも、この60年の間に日本人の食生活はどんどん変化しています。

 

日本人の50年前の平均身長と、今の平均身長は10p近く違います。

 

この式の増え幅よりも大幅に上方修正されてしまうため、この計算式はあまりあてにならないと指摘されています。

 

今、遺伝と身長に関する説は「子どもの身長に遺伝がどれだけ関係するかはわからない」というのが主流です。

 

遺伝的要素はゼロではないが、メインの要素ではない、ということは「親が身長が高くても子どもが高くなるとは限らない」ということです。

 

親が高いからと言って安心していると、お子さんの身長が低いままで成長期が終わってしまうという可能性もゼロではありません。

 

 

親より高くなることもある?

 

もちろんあります。栄養状態やストレス状態、適切な睡眠時間などの環境的要因によって親よりも高くなることは十分考えられます。

 

むしろ、この50年で日本人の平均身長が10cmも高くなったことを考えてみると、1世代にだいたい5pほど親の身長よりも高くなっている計算になります。

 

常に親よりも5p高くなる子が2世代連続で生まれることによって「平均身長10pアップ」ということが成立します。

 

日本人の身長が伸び続けていることを考えると、今10歳のお子さんが成長して20歳になるころには、単純計算で現在の平均身長よりも5p高い平均身長になっていることも考えられます。

 

親の身長と子どもの身長が同じくらいである、体型も同じようであると考えられた時代は、「親と子が同じような食生活で、同じような住環境で育った時」ということが十分あり得ました。

 

住環境も食生活もどんどん変わっていますので、親と子どもが同じ体型、同じような身長でいる可能性もどんどん薄くなってきていると考えることもできます。

 

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身長に隔世遺伝はあるか?

 

ほぼないと考えられています。身長は隔世遺伝する、というのもよく言われる話です。

 

私たちの身体を作るデータは、染色体と呼ばれるものが運んでいます。そのデータの組み合わせによって体型、体質が決定します。

 

私たちが親からもらった遺伝子、あるいは祖父母からもらった遺伝子はどのくらいの割合で「遺伝」を伝えるのでしょうか。

 

身長に関する遺伝子のデータはありません。

 

ですが、一番遺伝しやすいといわれる染色体の病気に関係する遺伝子が伝わるのすら50%だということがわかっています。

 

これは、配偶者の染色体にもよりますが、まったくその病気を持っていない人と結婚した場合、孫の代には25%の確率に下がります。

 

今、身長が遺伝による確率は25%であると一般的に言われているようです(科学的なしっかりした根拠は見つけられませんでしたので、ただの風評であるという可能性もあります)。

 

子ども4人に1人の身長が祖父母に似るという割合です。

 

そのことを考えると、身長が隔世遺伝するということはどうも考えにくいのです。遺伝子の流れに従うと、孫8人のうち1人が祖父母の体型に似ることになります。

 

ただ、遺伝については全容がわかっていませんので、隔世遺伝というものの可能性も捨てがたいものです。

 

ですが、8人のうち1人がおじいさんの身長が遺伝するとしたら、「隔世遺伝するから大丈夫」という割合には程遠いと考えられるのではないでしょうか。

 

 

それなのになぜ「身長は遺伝」と言われるの?

 

背の高い両親のもとに背の高い子が育つことは多く、背の低い両親のもとに背の低い子が育つことは確かに多いようです。

 

ですが、それは遺伝的な要因によるよりも「成長期にどのくらいの栄養を取ったか」という要素が大きいのではないかと考えられているのです。

 

核家族が増えたことにより、食卓に並ぶものは親の好みのものが多くなってきたそうです。

 

背が高い両親は、食べてきたものが成長に良い栄養素がある食べ物だったという可能性があります。

 

同じものを子どもに作っているとすれば、実は食生活が身長を左右するという側面もあるのではないかと考えられているのです。

 

環境と遺伝、どちらが強いかを調べることはほぼ無理です。親から引き離して身長の伸びを調べることができないからです。

 

病気以外で身長が伸びない原因としては、栄養・睡眠・運動・愛情の欠落が考えられています。

 

この4つのうちの1つ以上が欠落すると成長ホルモンの分泌が悪くなると考えられています。

 

 

病院で治療したら背は伸びる?

 

病院で治療が必要な低身長の病気はほんのわずかです。

 

低身長だからといって誰でも病院で治療を受けられるわけではなく、医療費助成制度のある成長ホルモン治療を受けられる病気は6種類しかありません。

 

  • 成長ホルモン分泌不全性低身長症
  • ターナー症候群
  • 慢性腎不全
  • プラダ―・ウィリー症候群
  • 軟骨無形成症
  • SGA性低身長

 

これ以外で成長ホルモン療法を受けようとすると自費で治療を行わなければなりません。

 

成長ホルモン療法には副作用も考えられることから、検査の結果不適合と思われた場合は治療そのものをすることができません。

 

治療が行われたとしても、診断基準を満たしていない場合の成長ホルモン療法は年間100〜700万円の治療費がかかります。

 

しかも、この治療には大きな条件があります。「骨端線が閉じていないこと」です。

 

骨の端の部分には骨端線というものがあり、レントゲンを撮った時にぼうっと曇って見えればまだ背は伸びるということです。

 

骨が伸びきってしまっている場合には、骨の端の線がはっきり、くっきり映ります。これを「骨端線が閉じた状態」と言います。

 

身長は、骨端線が閉じるまでしか伸びません。そして、病院での治療はほぼ一般の人には不向きです。

 

成長ホルモンの分泌を助ける4つの要素を大事にして、お子さんの成長に気を配ってあげましょう。

 

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