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低身長は何センチから?病院に行ったほうがいい場合

  

低身長とは何センチから

 

「低身長」と「身長が低い」は何が違うのでしょうか?低身長の疑いがあると学校から要受診のお知らせが来ることもあるようです。

 

実際は、学校の前に保護者が気づいて受診することがほとんどなんだそうです。低身長についてまとめました。

 

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低身長の目安

 

母子手帳などで成長曲線を見たことはありますか?

 

成長曲線は一つではなく、メインの線が1本書いてあって、その上に2本、その下に2本と計5本の線があるはずです。

 

この線は身長の「標準偏差」を表すものです。一番下の線(-2.0SD)から一番上の線(+2.0SD)までの間に全体の95%のお子さんの身長が入ります。

 

一番下の線に届かないほど低いお子さんと一番上の線を上回るほど背の高いお子さんは、100人中5人しかいません。

 

一番下の線に届かない場合、お子さんは低身長症の疑いがあります。

 

低身長症とは、何らかの原因で成長ホルモンが正常に分泌されないために身長が低いまま大人になってしまう症候群のことです。

 

万が一低身長症だったとすると、「成長期が来たら伸びるから大丈夫」という言葉は当てになりません。成長期に伸びる身長の上限というのは、ある程度決まっています。

 

成長期が始まった時点の身長から男子で20センチ前後、女子で15センチ前後が一般的な目安です。

 

成長期は一般的に小学校高学年〜中学校にかけて始まります。

 

低身長に気が付かずに放っておいてしまうと、身長130センチの小学校5年生の段階から+20センチで身長の伸びが止まってしまうことになります。

 

身長150センチは女子なら「小さくてかわいい」ということで済むかもしれませんが、男子にとってはコンプレックスになってしまう可能性のある数字です。

 

特にスポーツをしているお子さんにとっては、これは深刻です。

 

現代スポーツにおいて、背が低いほうが有利と言えるのは乗馬の騎手くらいです。それ以外のスポーツは、同じ技術を持っていたら背の高いほうが有利です。

 

ですから、お子さんに低身長の可能性があるなら早く対策をとることをおすすめします。病院を受診したほうがいいポイントとしては、次の2点が挙げられます。

 

病院に行った方がいい場合

 

病院に行った方がいい場合は2つあります。

 

身長が-2.0SD以下の場合

 

まずSDをご説明します。細かい数値を知らなくても、成長曲線を見ればSD値は記載してあります。

 

SDとは、分かりやすく言うと偏差値のようなものです。どの身長にどのくらいの割合で人口が分布しているか、ということを膨大なデータを使って分析した値になります。

 

SDのつかない真ん中の平均身長は偏差値にすると50です。「高くも低くもない」という意味になります。

 

(イメージしやすいよう、分かりやすく偏差値で表していますが、高身長が優れている、低身長が劣っているというわけではありません)

 

  • SDスコア+2→かなりの高身長。偏差値でいうと70。
  • SDスコア+1→ちょっと高めの身長。偏差値でいうと60。
  • SDスコア0(ゼロ)→平均身長。偏差値でいうと50。
  • SDスコア-1→平均よりちょっと低めの身長。偏差値でいうと40。
  • SDスコア-2→かなり低めの身長。偏差値でいうと30。

 

SDスコアが2以上、-2以下の人も一定数います。

 

2以上の人が検査対象になることはあまりないのですが、SDスコアが-2以下の場合は低身長の疑いありとして病院での検査の対象になります。

 

ある時から身長の伸びが悪くなってしまった場合

 

これはSDスコアには関係ありません。順調に伸びていたのに、ある時期を境に急に身長の伸びが悪くなってしまった状態も検査の対象になります。

 

個人差はありますが、一般的に第二次性徴期が終わるまで1年に5〜7センチは身長が伸びます。

 

SDスコアは+2.0以上であったとしても、身長が伸びなくなってしまった場合、それが2年ほど続く場合は検査の対象となります。

 

お子さんは毎年着実に伸びていくもの、というのが自然な発育です。

 

それが止まってしまうことは、どこかで異常が起きている可能性があるからです。それは病気である場合があります。

 

低身長症の原因になるかもしれない病気をご紹介します。

 

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低身長の原因になる病気

 

成長ホルモン分泌不全性低身長症

 

成長ホルモンが何らかの原因で分泌されなくなる病気です。重度の場合の原因は出産時の仮死状態、事故による脳の外傷、脳しゅようなどが挙げられます。

 

軽度の場合ははっきりした原因が分かっていません。成長ホルモンは脳の下垂体から分泌されるので、何らかの原因で下垂体が正常に働かなくなっていることが推測されます。

 

治療としては、成長ホルモンを補完する方法が一般的です。

 

甲状腺機能低下症

 

成長ホルモンだけでなく、甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンも身長の伸びに関わります。

 

甲状腺の病気などを持っている場合に、甲状腺ホルモンの分泌が充分でなくなり、低身長になることがあります。

 

治療としては甲状腺ホルモンを補うことによって低身長症が緩和することがあります。

 

SGA性低身長症

 

お腹の中から始まっている低身長です。子宮発育不全と呼ぶこともあります。

 

お腹の中で十分に発育しないまま生まれてしまったお子さんがこの低身長症になることがあります。

 

週数とは関係ないので、未熟児=低身長症というわけではありません。妊娠週数とは関係ないのが特徴です。

 

SGA性低身長症のお子さんは、だいたい3歳くらいまでには身長が伸びることがあります。

 

ですが、3歳くらいまで顕著な身長の伸びが見られない場合は成長ホルモン治療を行うことがあるようです。

 

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ターナー症候群

 

染色体の病気です。女子に多い症候群です。染色体の中に2本あるX染色体が1本しかなかったり、欠損がある状態の時に起こります。割合としては2000人に1人くらいの割合です。

 

卵巣の発達が悪いという特徴があり、放っておくと第二次性徴が始まらないことがあるので、成長ホルモン治療や女性ホルモンを補完する治療が行われます。

 

プラダー・ウィリー症候群

 

染色体の病気です。15番染色体が突然変異してしまう病気で、割合としては1万人に1人くらいの割合で起こります。

 

肥満や発達障害などの症状も合わせて見られることが多いため、成長ホルモン治療が行われます。

 

心配だったら、まず受診を

 

低身長の心配がある子が受診すると、まず幼少期からの身長の推移を調べ、心配な場合は成長ホルモンがきちんと分泌しているかどうかを調べる検査が行われます。

 

今現在身長が低かったとしても、成長ホルモンがきちんと分泌されていれば身長は正常に伸びるということで治療の必要はありません。

 

低身長症と判断されない場合でも、医師の理解があればホルモン治療を行うことができるケースもあるようですが、それは実費治療になります。

 

成長ホルモンがきちんと分泌されていなかった場合は、なにが原因できちんと分泌されないのかを突き止めたのち、その原因に合わせた治療が行われるようになります。

 

何歳からという区分はないため、心配だった場合は念のための受診をおすすめします。

 

成長ホルモンがきちんと分泌されていて身長が低かった場合は、栄養や睡眠、運動に気を配って背が伸びるサポートをしてあげましょう。

 

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