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酔い止め(メクリジン)の身長を伸ばす効果とは?!

  

酔い止め薬は身長を伸ばすか

 

乗り物酔いを予防するために飲む酔い止め薬に、身長が伸びる効果があるという効果があると噂になっています。

 

酔い止め薬に含まれているメクリジン(メクロジンとも)の効果や副作用をまとめました。

 

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メクリジンが身長を伸ばす?

 

考えにくいです。

 

まず、人間には立証されていません。マウス実験においても、「軟骨無形成症」という病気にしか効果が認められていません。

 

軟骨無形成症は原因が特定されていますが、今回の結果はその原因に関与するものなのか、それとも低身長全般に関与するものなのかもわかっていません。

 

この効果は、名古屋大大学院医学部整形外科の准教授らの研究により発見されたものです。

 

骨が伸びないから成長できない、身長が伸びないという現象は人間だけに起こるのではありません。動物全てに起こります。

 

原因となる病気はいくつか発見されているのですが、そのうちのひとつに、骨の両端から軟骨を作れない病気があります。それを軟骨無形成症と言います。

 

軟骨が作れないので身長は伸びません。また、骨格にも影響を及ぼしますので特徴のある体つきになります。エジプト文明の頃から記録がある病気でもあります。

 

メクリジンが効果があるかもしれない軟骨無形成症とは?

 

軟骨無形成症とは軟骨の発達が阻害されることにより身長が伸びなくなり、全身にさまざまな疾患を併発する病気です。

 

この病気の原因は遺伝子変異です。軟骨無形成症とは、軟骨を作る軟骨細胞に異常が起き、手足の短縮を伴う低身長になる病気です。

 

低身長以外に、全身に多様な症状が起こることも確認されています。遺伝子変異により、骨の形成を抑制する受容体(FGFR3)が活性化して骨の伸びを邪魔します。

 

この病気は古くからある病気なのですが、成人で男性が130p前後、女性は124p前後にしか育たないという特徴があります。

 

手足も短く、腰椎にも異常が生じるため、直立した時にお尻を後ろに突き出したような体型になります。

 

原因となる遺伝子変異は、遺伝によるものと突然変異で起きるものがあります。

 

両親のうちどちらか一方が患者の場合は、生まれたお子さんの半数は軟骨無形成症になります。

 

両親どちらも患者の場合は、やはり50%が両親と同程度の軟骨無形成症となり、残り50%のうち25%がより重度な軟骨無形成症となります。

 

ですが、遺伝による発症は突然変異による発症と比べるとはるかに少ないこともわかっています。

 

この病気の場合は、「なんとなく平均身長よりも背が低い」というような状態になるものではありません。

 

もっと深刻で、見ればすぐわかる程度の特徴を備えています。出生率は1万人〜2万人に1人程度です。

 

メクリジンが「身長を伸ばす効果がある」と言われているのは、このような病気限定の話で、しかも動物実験が行われた段階に過ぎない、ということをご了解ください。

 

この実験は、臨床試験への応用も行われていません。また、メクリジンの人体への安全性も確認できていません。

 

後述しますが、幼児に与えることは厳禁です。なぜ常用できないかを説明します。

 

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メクリジンは常用できない?

 

乗り物酔いの酔い止め薬は、毎日飲むということを想定されていません。

 

そのことを理解して、「たまに飲むのならば影響は少ない」という副作用の考え方をされていることをまずご理解ください。

 

メクリジンには、次のような効果があります。

 

  • 乗り物酔いで起きる平衡感覚の混乱、自律神経の乱れを抑制する。

 

絶えず揺られることによって気持ちが悪くなってしまう、神経が高ぶって興奮状態になることから内臓への影響がある…このような状態になることを予防するための成分がメクリジンです。

 

メクリジンは自律神経に影響を与えます。興奮した神経を落ち着かせるため、眠気などの副作用があることは皆さんもご存知と思います。

 

自律神経に影響を与える薬を飲み続けることは、自分で自律神経を調整する調整機能に異常が出る可能性があります。

 

夜になったら眠くなり、朝になったら活動的になるという自律神経の働きがくるってしまうことは発汗、睡眠、体温調節などに大きな影響を及ぼします。もちろん、精神状態にも影響を及ぼします。

 

自律神経は「自分で自分をコントロールする」という機能を持っています。それが崩れてしまうことによって大きな影響が出るのは間違いないと考えられています。

 

また、自律神経に作用する薬は依存性を高める危険性もあります。

 

軟骨無形成症ではないのにメクリジンを毎日飲むことは、効果が期待できないばかりか自律神経の大切な働きを壊してしまうことになりかねません。

 

軟骨無形成症も、人間にはまだ臨床実験もされていません。危険がある可能性がありますので、軟骨無形成症の方は今病院で受けている治療を継続してください。

 

メクリジンのサプリメントはある?

 

ありません。常用した時の安全性が確かめられていないからです。ですので、サプリメント代わりに酔い止めを毎日飲むなどのことはやめましょう。

 

メクリジンは酔い止め薬に含まれている配合程度の量なら、大人には安全性が確立されています。

 

ですが、12歳未満の子どもには有用性も安全性も確認されていません。そのため、メクリジンを使用している子ども用の酔い止め薬はありません。

 

大人のものに配合されている場合も、効果はごくごくわずかになるように配合されています。通常の風邪薬に比べ、乗り物酔いのための薬は効果時間が短いことをご存知の方も多いと思います。

 

ほとんどの酔い止め薬の服用は「6時間ごと」になっています。

 

効果が弱いと考えられる市販の風邪薬が「8時間ごと」が一般的なのを考えると、それよりさらに効果が短い時間しか続かないような設定になっています。

 

これは、乗り物に乗っている時間は長くないこと、また、必要以上に配合する場合の安全性に不安があることが考えられます。

 

長期服用、常用は大変危ないので特に小さいお子さんには絶対に試さないようにしてください。大人もやめてください。

 

身長に不安がある人は、このような疾病が隠れていないことを病院で確認したのち、基本的ではありますが「栄養、休息、適度な運動」という生活習慣を守ることをおすすめします。

 

身長を思うままに伸ばすことのできる薬はありません。成長ホルモンを高めることのできる薬はありますが、即効性はありません。

 

日頃の積み重ねが成長をサポートするので、毎日少しずつできることから始めてみてはいかがでしょう。

 

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